衿肩回りの中身、こんな感じです
- 2017/08/28
- 20:53
最近食べもの関係の記事が続いてしまったので、着物の事を。
着物の縫い方ってどうなってるの?の中でも一番わかりにくい衿肩まわりについて。
以前縫った男物の小千谷縮(→http://comodokimono.blog.fc2.com/blog-entry-39.html)の衿肩回りを写真に撮ってみました。

写真の右側が背中で、左側が衿です。
中央にまっすぐ走っているのが、衿付けの縫い目です。
ここに力切れ(ちからぎれ)と呼ばれる衿肩回りの補強と、三つ衿芯(みつえりしん)と言われる芯をいれます。

こんな感じです。
唯一断ち目が入っている衿肩回りを補強する目的の力切れ。袷の着物の時は裏地が役目を果たしてくれるので、付けません。
三つ衿芯は衿の分厚さを一定にしたり、縫込みの段差が出ないように入れています。こちらは単衣・袷も、大人物子供物も全て入れています。
余談ですが、衿がすっと綺麗な形に仕上がるには、実はある程度の厚みが必要。切り落とさない縫込みが、ふんわりとした芯になっているのです。そして芯のないところには三つ衿芯を入れてカバー。
プレタなどの多くは洋裁の裁ち方で、縫込みをなるべく落として縫っています。なので、衿がなんとなくペラッとしていて決まらななったりします。
同じ着物の形をしていても、実は似て非なる作り方。
衿の中身、いかがでしょうか。
着物ってどうなってるの? という疑問にお応えできるように、またボチボチとこんな感じの記事を上げていきたいと思います。
_____comodo kimono コモドキモノ______
HP
http://comodokimono.com
minne
https://minne.com/@fujiwarafuji
インスタグラム
https://www.instagram.com/fujiwara_fuji/
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写真の右側が背中で、左側が衿です。
中央にまっすぐ走っているのが、衿付けの縫い目です。
ここに力切れ(ちからぎれ)と呼ばれる衿肩回りの補強と、三つ衿芯(みつえりしん)と言われる芯をいれます。

こんな感じです。
唯一断ち目が入っている衿肩回りを補強する目的の力切れ。袷の着物の時は裏地が役目を果たしてくれるので、付けません。
三つ衿芯は衿の分厚さを一定にしたり、縫込みの段差が出ないように入れています。こちらは単衣・袷も、大人物子供物も全て入れています。
余談ですが、衿がすっと綺麗な形に仕上がるには、実はある程度の厚みが必要。切り落とさない縫込みが、ふんわりとした芯になっているのです。そして芯のないところには三つ衿芯を入れてカバー。
プレタなどの多くは洋裁の裁ち方で、縫込みをなるべく落として縫っています。なので、衿がなんとなくペラッとしていて決まらななったりします。
同じ着物の形をしていても、実は似て非なる作り方。
衿の中身、いかがでしょうか。
着物ってどうなってるの? という疑問にお応えできるように、またボチボチとこんな感じの記事を上げていきたいと思います。
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