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京都きもの学①

今週は京都にて、きものに関する講義を受講しました。
京都きもの学という名前で毎年このシーズンに開かれる短期講義。
詳細はこちら→http://www.kimono-net.or.jp/study/kyoto/

きものに関するさまざまな専門家が集まり、その知識を盛り込んだ授業を受けられます。
私は今年が初受講でした。知識を深めて視野を広くして学ぶのは大切ですよね。
今はあまり機会もないので、有り難く勉強させていただきました。

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せっかくのきものの勉強なので、着物でGO。
講義自体は9/2から始まっておりましたが、途中参加も可能。
という事で、この日の講義テーマはきものの科学、きものの歴史です。

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まずはきものの科学から。
着物は苦しい?楽?
暑い?涼しい?
体感的には感じている事を科学的に検証された内容を教えていただきました。
着圧実験では、自分で着慣れない人は苦しいし、着慣れると圧がかからず楽という実証データを拝見。
皮膚温の指標がクロ値というそうなのですが、着物に当てはめていくらか解説していただいたり。
正直この話題の時は、うさぎ2クロ、くま6クロ(数値の記憶は定かではありません)を見て、わっさん(我が家の飼い猫。巨大)が何クロくらいか割り出すのに必死で…

次に、きものの歴史についての講義。
私の好きな小袖(戦国~江戸時代くらいの着物の形)の話や、文明開化で明治大正とどの様に着物の柄や生地が変化していったか、戦前戦後でまたどう変わっていったか…
といった興味深い話でした。
きものの柄や素材の話でも、社会情勢が反映されていて興味深いです。
例えば訪問着が生まれたのは大正7~8年ごろ、女性が外出たり社交の場に出る機会が増えたため。
明治以前は質素倹約、着物の柄色も藍やねずみ、縞模様などが多かったのが、西洋文明との接触で技術革新、デザインの革新がおこり、鮮やかな色彩と華やかなデザインにガラリと変わったとの事。
それは当時の人には信じられないくらいの大変化だったんじゃないかと、聞いていてワクワクしました。
着物に反映される時代の流れ。
今のこの時代の着物歴史は、後の世の中ではどんな説明がされるんでしょうか。

そんなこんなで楽しく勉強させていただきました。
次回に続きます。

____comodo kimono コモドキモノ______


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Author:comodo kimono
国家検定1級和裁技能士、および和裁指導員…
なんて固めの肩書が似合わない、ただの普段着着物好き&猫好き。

年齢、体型を問わず個性を活かして洒落る事が出来る、着物が大好きです。
(アラフォー現在、有難味を深ーく実感中)
着物のあらゆる〈着にくさ〉を無くし、気楽に楽しむお手伝いする事をライフワークに活動中。

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普段着着物、オーダーメイドでお作りしてます。minne

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